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大人の世界

最初に
今回の記事は先日の忘年会の写真を元に考えられた全て空想によるお話しです
複数の写真を見て『これはこんな事を言ってるようにも見えるな』
という一方的な閃きで組み立てられた私にとっては新たな試みのストーリーです
写真で登場する人物像はリアル(現実)ですがストーリーのような言動は一切ありません
また筆者による悪意も1mmも存在しません
関係者各位におかれましては、寛容なお心で読んで頂けましたら幸いです





『ねえお父さん、なぜ大人はお酒を飲むの?』

風呂上りに晩酌をしている父に普段から疑問に思っていた事を尋ねた

父はボクが言わんとしている事を全てお見通しのようにしゃべりだした


『ははは、父さんも子供の頃同じ事を疑問に思ったもんだよ』

缶ビールを飲み干し話を続けた

父『達彦ももう中学生か そろそろそういう事も教えておくべきかもな・・・』

ボクは父が何を話しだすのか興味津々でうなずいた


父『忘年会だよ』

え?

父は一言そう言うと立ち上がりどこからか写真を持って戻ってきた


父『我々大人がなぜ常日頃から酒を飲むかと言ったらその理由は一つ 忘年会があるからなんだよ』

そう言うと一枚の写真を取り出した


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これは?忘年会の写真?

ボクがそう聞くと父は首を横に振った


『これは忘年会直前に行われた忘年会の練習風景なんだよ』


え?直前の練習って事はじゃあこのすぐ後に本番の忘年会があるって事なの? 

父は大きくうなずいた

この人達は本番でお酒を飲むというのにその前にもうすでに飲んじゃうって事なの?

ボクには全く理解できないでいた

そんなボクに父は衝撃的な言葉を発した


『いいかい達彦、父さんが今酒を飲んでいるのも、これも忘年会の練習なんだよ』


ボクは大きなショックを受けずにいられなかった


父『達彦は最近友達とバンドを組んだらしいじゃないか母さんから聞いたぞ』


え?あぁ うんまあね

『家では独りでギターの練習してるだろ 今の父さんはそれと一緒なんだよ

 そしてたまにはメンバーでスタジオに入って練習するだろ それが普段の飲み会ってやつだ』


へぇ・・・そうなんだ・・・


『そしていずれ人前で演奏をする本番がやってくるだろう その本番が父さん達は忘年会なんだよ』

そうだったんだ じゃあ忘年会はお父さんたちにとって楽しい晴れ舞台って事なんだね

『そこはそういう訳にも行かないんだ・・・大人はね・・・』


父は苦笑いをしながらまた一枚の写真を取り出した



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あれ?なんか皆暗い表情に見えるけど・・・

『皆緊張しているんだよ 忘年会で上手く立ち回れるかどうか不安でしょうがないんだ』

忘年会って大人にとって楽しい場所なんじゃないの?


『解らないだろうなあ じゃあこれを見てみようか』


父から数枚の忘年会本番の写真を見せてもらった


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『皆楽しそうに飲んでるように見えるだろう?

 まあそれが父さん達の義務であり責任であり大人としての役割なんだよ』


ちょっと解らないよ お父さん達はお酒が好きなんじゃないの?

ボクはストレートに質問をぶつけた


『お酒が好きな人間なんて本当はどこにも存在しないんだよ

 でも飲めないと大人としてやっていけないから無理して飲む訓練をするんだよ それが義務だ』

でも皆無理して飲んでるようには見えないくらい楽しそうに見えるよ

『そう、楽しく飲まないといけないんだよ

 それも普段から血のにじむ様な鍛錬をしてるから出来るのさ』

もしもどうしても楽しく飲めない人がいたらどうなるの?

『もしもそんな人がいたら、可愛そうだが大人の世界ではやっていけないだろうな もしもの話だがね』


ボクは将来大人になる事に不安を感じた ボクにもそんな事が出来るのだろうか

ねえ、さっきバンドの例えで説明してくれたけどさ、皆それぞれに担当とか割り振られてるの?

『ああ、個々にそれぞれの得意パートがあり最高の楽しさを演出しなければならないんだ

 皆それぞれがお互いの役割を尊重し合い調和する事で成り立っているんだよ

 決して誰かがその和を乱すような事があってはならないんだ

 絶対に失敗は許されないんだよ 絶対に・・・』


意味が解らなかったが普段の優しい父からは想像も出来ない険しい表情にボクは少し恐怖を覚えた




ボクは数枚の写真を流すように見て、ふと1枚の写真に言いようのない不自然さを感じ手を止めた




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一番左の男の人・・・ この人だけ何かが違う・・・なんだろう?

一見して二枚目の優男に見えるけど ただならぬオーラを放っているように見える


お父さん この人は誰? 

父は一瞬眼を見開き強張った表情を見せその後平静を装うように答えた

『この人はウエムラさんていう忘年会の主催者側の人だよ まあ幹事さんみたいな役だね』

そうなの?この人だけあまり楽しそうな感じがしないような気がして・・・


『ああ、いいんだよその人は あちら側の人間なんだから・・・』

父はそう言いながら立ち上がり新しいビールを取りに台所へ向かった


あちら側って・・・どう言う意味なんだろう・・・


その時父が座っていた座布団の下になにやら写真の縁らしきものが見えた

あ、こんな所にまだ写真が・・・そう思い僕は手を伸ばした

そこには忘年会のものと思われる数枚の写真があった

それを見た瞬間、僕はなんとなく気付いてしまった

父はこの写真はボクに見せないように隠したものなのではないかと


お父さん、これは・・・・












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台所から戻ってきた父に思わず疑問をぶつけた

父は『しまった』という表情を見せたがすぐに落ち着きを取り戻し腰を落とした


『この男が女性の飲んでいたグラスを謝って倒してしまった時の写真だ 

 一気に周りの空気が凍りついた・・・我々の調和が乱れてしまったんだよ・・・』

どうやら聞いてはいけない事を聞いてしまったようだ

しかしボクの大人の世界への探究心は増していくばかりであった


『そこへすかさずウエムラさんがやって来て・・・・・・・』




お父さん・・・ この写真の事?


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父は忌々しい記憶を手繰り寄せるように話を続けた

『そ、そうだ 男がウエムラさんに事情聴取をされて・・・そして・・・』


父には何かボクに言い辛い事があるのだろう

何度も言葉を詰まらせながら、言葉を選びながら、

それでも真実を伝えようとしてくれているようだった





『その後ウエムラさんの眼が光って・・・詳しいことは父さんにも解らないんだが

  神と交信できる能力を持っている人のようなんだよ

  父さんたちと同じ立場の人ではない事は明らかだ』







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ボクは背筋が凍る想いがした

お父さん、あの男の人はどうなったの?


『あの男は来る日も来る日も誰よりも熱心に忘年会の練習に励んでいた努力家だったんだ

 ただ人一倍酒に飲まれるタイプではあったんだが、まさかこんな失敗をしてしまうなんて・・・』

父は独り言のように一点を見つめ呟いた




お、お父さん、この人は?・・・・



『・・・神・・・』

え?

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『直後にどこからともなく神が現れた 滅多に我々の前には姿を現さないこの世界の神だ

  神はあの男の今後の処遇を審判する為に我々の前に光臨されたんだ

  神が言う事は絶対なんだ 誰も逆らえやしない
  
  この神に嫌われたらもうこの世界では生きていけない 

  それが大人の世界なんだ 


ボクは生唾を飲むと同時に全身に寒気を感じた

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『神の片腕として仕えるウエムラさんが事の成り行きを説明する

 皆仲間の身を案じながらも楽しさを演じる事だけは忘れない

 楽しくなさそうに振舞うということは即、神に睨まれこの世界から抹殺される事を意味するのだ』



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そしてついにウエムラさんの『審議の詩』が始まった

この曲はどこの世界の物かは誰も知らないが不思議な力を持っているのだ

我々の知り得ない世界と交信する際に必ず歌われる魔道の詩

この曲が終わると同時に神からジャッジが下されるシステムになっている

我々にはマイウェイの日本語訳バージョンにしか聞こえないという不可解な現象が起きているんだ


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マイウェイ いや、審議の詩を身体全体を使い熱唱された直後

皆の視線が神に集中する

ついにジャッジが下される時が訪れた








神はたった一言・・・










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『ポア』




ポア? お、お父さんポアってどういう意味なの? ねえ・・・


父は少し眼を赤くしながら


『ん?ああ・・ハハハ・・・』

一旦間をおいていつもの優しい笑顔で答えてくれた


『心配するな まあ簡単に言うと 許す って意味だ』


それを聞いた途端に安心の為ボクの全身の力が抜けていくのが分かった


はあ~良かったぁ あの人ポアされたんだ ボクちょっと怖かったよ


『ああ・・・大人は色々と大変なんだよ 達彦もいつか解る日が来るよ』


父は一気に缶ビールを飲み干しボクの頭にポンと手を置きそして寝室へと歩いていった

お父さん おやすみなさい


今日ボクは大人の世界を少しだけ垣間見ました

今まではお酒を飲んで酔ってるお父さんってあまり好きじゃなかったんだけど考えが変わりました

正直な気持ち、予想以上の厳しさに将来の不安も感じました

しかしそれ以上にそんな厳しい世界で僕達家族の為に戦ってくれている父の偉大さを知り

父への感謝の気持ちがこみ上げてくるのでした


お父さん いつもありがとう これからも頑張って下さい

達彦











忘年会参加者の皆様お疲れ様でした
その他の写真は下記リンクから見れます
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category
物語
genre
日記
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独り言

Comment

私もまいにち、忘年会のために365日休むことなく呑む練習をしています。
今年はそれを発揮するために、都会に行き忘年会で自分の1年間の成果を出せるように頑張りたいと思います、、、、


あぁ、、、
行きたかった!
  • 2013⁄12⁄31(火)
  • 19:27
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