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いいか1回しか言わねぇぞ

今から30年も前の事

筆者は高校1年生だった

近隣の学校の中でもっとも偏差値の低い県立高校

特段なにかの分野で秀でる事などまず皆無なバカ校である

貧乏で知性品性のかけらも無い生徒たちが収容されている

ここでは吸っているタバコのニコチン含有量が高ければ高いほど自慢になるという


筆者は1年3組という組織に所属していた

このクラスには5人のいわゆる不良どもがおりいつもつるんでいた

筆者もその5人の中の1人であった


ある日の科学の授業で生徒たちにメス(手術等で使用する)が配られる

ナニを解剖したのかなどは覚えていないが

日常的に手癖の悪い不良どもは学校備品であるこのメスを懐へとしまいこむ

『学校備品はオレの物 オレの物はオレの物』

幼少の頃から剛田武先生の背中を見て育った不良たちにとってはごく当たり前の行動だった

しかし筆者だけは盗らなかった

罪の意識とかそんな事ではなくメス自体に何の魅力も執着も感じなかっただけだ

むしろ刃物恐怖症と言えるだろう

刃物の取り扱いが下手で子供の頃から何度も出血を繰り返していたからだ

彼らはあのむき出しの刃をくすねてどうするつもりだったのだろう

ポケットなぞに入れてたらまず悲惨な事になるだろうし


科学の授業の次は体育の授業だった

軽く校庭を走った後、体育教師の前で整列をし体育座りで教師の話に耳を傾ける


余談ではあるがこの体育教師Sの風貌は傍から見たらまず堅気には見えないだろう

常に眉間にシワをよせ威圧的にしゃべるSはどの生徒からも恐れられる存在だった

到底知性という言葉が似合わないSはいかにも以上の体育教師である

世に体育教師という職業が無ければSは犯罪者になるしかなかったであろう

Sの口癖があまりにも矛盾している点に当時誰も突っ込みを入れる者などいなかった


S『おいお前ら1回しか言わないからしっかり聞けよ いいかぁ

後になってワタシは聞いてません僕は聞いてませんなんて絶対認めないからなぁ

いいかぁ  はい、じゃあもう1回言いまーす 』



ある日の室内での自習授業の時、あまりにも騒がしくはしゃいでいたクラスに怒鳴り込むS

S『お前らよぉ いつまでもガキじゃねぇんだからピーチクパーチク騒いでんじゃねぇよ

ったくガキのくせに 』



話を元に戻そう

Sは般若のような顔で生徒たちをにらみつけながら話を始めた


S『前の科学の授業でメスが数本紛失したそうだ

心当たりのある者は立て』



一瞬で空気が凍りつき沈黙の時間が流れる

不良たちも沈黙を守っている

当たり前だ 何があっても一番自首したくない相手なのだからな


S『名乗り出るまでずーっとこのままだぞ 日が暮れても絶対帰さねえからなぁ』

クラスメイトに動揺が広がるのが空気で読み取れた

この攻撃についに観念した1人がオズオズと立ち上がった

1人が立てば後は芋づる式だ ため息まじりで次々と立ち上がる不良たち

広い校庭の中、犯人4人全員がうつむきながら立っている

・・・・・・・・・・・・・・・

立っている・・・・・・・・・・・・・・・・



まだ沈黙が続いている・・・・・・・・・?




どうやら筆者が立つのを待っているみたいな雰囲気

いつも5人でつるんでいるからって理由だけで犯人扱いです

えっとね、確かH君が2本くすねてたんですよ

だから一人分の数が合わないって事なんでしょうが

お一人様一本までなんて万引きのルールはないでしょうがこのバカ教師

やってもいない事なんで当然体育座りのままです 当たり前でしょう

それなのにナニ?この雰囲気

この期におよび一人だけシラを切りとおす卑怯者に見えてるんですかこのボクが?

クラスメイト全員の神経が筆者に集中しているのがよく解ります

早く立てよ と


犯人グループのH君が『4人で全員です』とバカ教師Sに申し出る

クソ体育教師S口は『もう一人いると思ったんだがな』と筆者に視線を向け吐き捨てた

おいおい、それって筆者が仲間に庇われたとでも思ってんのかこのゴキブリ野郎Sキグチ

そんなこんなで筆者の人格形成は着々と進行していったのでした


まあ疑われても仕方のない素行だったと言う事でしょうね

今ではいい思い出です


ってなる訳ないだろうが

今になってクソ野郎Sのとこ行って思いっきり説教してやりたい気持ちですわw


その後犯人4人は連行されその日は帰ってきませんでした

翌日皆坊主頭で登校してきました それがこの学校のやり方なのだ

なんだか4人には妙な仲間意識が出来ているようで筆者だけが疎外感を感じたものです

悪い事していないのになんだか踏んだり蹴ったりだったなぁ



30年前は魅力も無かったメス

今筆者は無性にメスを欲している

もうメスが無ければ生きていけないほど

誰でもいい オレにメスをくれ・・・

今の仕事で使うのですが、そのメスのしまい場所を忘れて散々探しまくっていた

メスメスメスメス言いながら

どこ行っちまったんだーメス・・・そういやぁあんとき・・・

ふとそんな青春の1ページを回想したのでした


みなさまいかがお過ごしでしょうか


剛田武

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昔話
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日記
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独り言

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  • 2012⁄08⁄15(水)
  • 09:15
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